きっポグ

- kitposition's weblog -

【Unity】アセットストア花火大会に参加してみた!その2

 前回に引き続き、アセットストア花火大会参加作品で使用したアセットを紹介していきます。今日は作品内でどのように使用したかもちょっと詳しく書いてみます。

 作品は動画としてYouTubeに公開していますので、ご覧いただけると嬉しいです。

  

「ユニティちゃん誕生日花火大会」使用アセット紹介その2!

★ご注意!★
 本記事の記載はすべて私が使用したうえでの個人的感想です。正確さの保証はできませんし、この記事を読んでアセットを購入した結果いかなる損害を負っても責任は追いかねます。購入に際してはご自身で十分に調査・ご検討をお願いします。
 価格は執筆時点のもので、実際の価格は異なっている場合もありますのでご容赦ください。
 

(以下、各見出しの表記はアセット名 - パブリッシャー名) 

Fire and Spell Effects - Digital Ruby (Jeff Johnson)

無料 ストアをチェック

 動画の後半に登場する今回の作品の目玉「仕掛け花火」に使用した、炎のパーティクルのアセットです。無料なのでエフェクトの数は少ないですが、表現にクセがなくて自分好みに使いやすいと感じました。今回は使っていませんが、あらかじめ衝突判定がついたプレハブやそれを用いたデモシーンがついているのはゲーム制作の上ではポイント高いかも。

 下の写真が使用シーンですが、文字については3D Text*1の文字色を後述のiTweenを使用して変化させています。全体がボワッと光って見えるのはカメラにアタッチしたImageEffectsのBloomの効果です。

f:id:kitposition:20160816220900p:plain

 

3 Skyboxes - Bright Shining Star

無料 ストアをチェック

 花火には欠かせない星空に使用したアセットですが、本来は「夜空」というより「宇宙」といった感じでしょうか。色味が違う3種類が同梱されています。現実の札幌は明るすぎてこんな星空を拝むことはまずできませんが、Unityの世界なら何でもありです。

 なお、Unity5では初期設定でAmbient Light(特定のライトの光ではない、シーン全体を照らす光=環境光)のソースにSkyboxが設定されているため、Skyboxは単に「空を表示する」だけではなく、「空の色に合わせてシーンを照らす」重要な役割を持っています。今回の作品ではアクセントとしてDirectional Lightも使っていますが、下の写真のようにLightをOFFにしても真っ暗にならずに夜っぽい街並みが見えています。*2

f:id:kitposition:20160816223727p:plain

 

iTween - Pixelplacement / iTween Visual Editor - Dabid Koontz

無料 ストアをチェック(iTWeen Visual Editor)

 iTweenはUnityのアニメーション機能*3を使いやすくするアセット。ハッシュを用いた独自の記法で、「パスに沿ってオブジェクトを動かす」「最初はゆっくり、だんだんスピードアップ」というような普通のコードで書けないことはないけどメンドクサイ動きを短いコードで実現できます。また、「ゴールまで動き終えたら爆発メソッドを実行」なんてことも簡単に書けます。
 iTween Visual Editorは、その短いコードを書くのすらメンドクサイという私みたいな人のためのエディタ拡張で、ハッシュを書かなくてもインスペクタ上でiTweenの主要な(全部ではない)機能を設定したり、下の写真のようにシーンビューで文字通りビジュアルに動くルートを描いたりできます。iTween自体も同梱されているので、こっちをインポートすればiTweenを別に入れる必要はありません。
 このジャンルでは非常に有名ですが、最近は同様の機能を実現するDOTweenHOTweenといった競合が登場していて、動作の軽さ等では分が悪い感じです。今回の作品は重さとかどうでもいいので使い慣れてるものを選びましたが、ゲームに利用したい場合は競合も含め検討したほうがいいかも。

 今回は3人のキャラクターの動きをiTweenで実現しているほか、前述のように仕掛け花火の3D Textの色を変化させるのにも使っています。この手のアセットは実はこういう使い方が便利だったりするんですよねw

f:id:kitposition:20160816230043p:plain

 さて、今日も長くなってめんどくさくなったのでさらに次回に続きます。「紹介するアセットをあと2個(もっとかも)オレは残している…その意味がわかるな?」(今日もフリーザ風)

 それではまた!

*1:uGUIを使わなかったのは単にiTweenからのカラー制御がうまくいかなかったため。uGUIとiTweenの相性の悪さは割と知られているようです。

*2:Lightingウインドウの設定次第では、環境光のソースをSkyboxではなく任意の色やグラデーションに設定したり、環境光の強さを加減したりオフにすることもできます。

*3:ここでiTweenが実現するアニメーションとは、「オブジェクトの位置を動かす」ことで、「キャラクターの手足を動かしてダンスを踊らせる」等のことではありません。どうもこの2つが同じ「アニメーション」という単語で語られるので混同を招くんですよねぇ…